前回のエントリーで取り上げたPaul Pottsこの映像は最初の地方予選(6月)のときのものだということですが、その後彼は圧倒的な支持を受けて勝ち上がり、とうとう優勝して賞金10万ポンドと、女王の前でパフォームする権利を獲得してしまったのだそうです。彼の快進撃はさらに続き、優勝後ただちにレコーディングがおこなわれて彼の初めてのCD『One Chance
Paulはどうやら本当に子供の頃はいじめられっ子だったようで、いじめられたときは歌を歌って自分を慰めていたのだそうです。もちろん正式な音楽教育は受けていなかったので自己流です。もともとオペラ好きではあったようですが。その意味では「歌わずにはいられない」人だったのですね。
その後、28歳のときにカラオケ大会(!)ではじめて人前でオペラを歌い、それから正式に音楽の勉強を始めたというから相当に遅いスタートです。お金を工面してイタリアまでマスタークラスを受けに行き、成績優秀者としてLuciano Pavarotti
帰国後、地元のセミプロのオペラ劇団に入って活動し、頭角をあらわしはじめてきたところで大病による2度の手術と事故による大怪我に相次いで見舞われ、そのせいで活動を断念したのだそうです。
しかしプロのオペラ歌手への夢は絶ちがたく、最後のチャンスとして『Britain's Got Talent』に応募し、それが彼の人生を劇的に変えることになったのでした。
いやあ、ほんと、彼には幸せになってほしいなあ。
ちなみに彼、インタビューで賞金の使い道を聞かれて「歯の治療に使う」と答えたそうです。うーん、でもあれ、もはや彼のトレードマークだし、あんまり治してほしくないような気も(笑)。ま、あくまで部外者の無責任な意見ですが。
Joe Zawinul
この映像、イギリスITVで放映されている「Britain's Got Talent」という番組らしいです。要するにオーディション番組ですね。審査員席を見ると、この手の番組としてアメリカで大人気の「American Idol
さて、ここに映っているのはPaul Potts
あとは映像をごらんください。
Luciano Pavarottiまあ若死にというほどではないし、そもそもすでに現役引退を宣言していたわけですが、昨年のトリノ冬季オリンピック開会式での「誰も寝てはならぬ」(荒川静香
問答無用で聴き手を引っ張り込むパワー、最高音域でこれでもかとばかりに鳴り響く圧倒的な声量。でも決して暑苦しくなったり重くなったりせず、軽やかに飛翔するあの艶やかな声は彼にしか出せないものでした。声だけでひとの心を幸せにすることのできる稀有の歌手だったと思います。
Requiescat in Pace.













