脳波ポリリズム
鳥居みゆき、お笑い、音楽、文学、社会など、興味と欲望のおもむくままに森羅万象あらゆるものを取り上げ、ディープに迫るブログです。
BRIAN BLADE & THE FELLOWSHIP BAND
久しぶりに鳥居みゆき以外の話題を。
昨夜、ジャズ方面の友人たちと一緒に、東京丸の内のCOTTON CLUBへBRIAN BLADE & THE FELLOWSHIP BANDのライブを聴きに行きました。
仕事場から歩いて会場に着くと、まだ開場30分前だというのに早くも長蛇の列。しかもかなり客層が若く、どう見ても通常のジャズクラブの客層と違います(笑)。ブライアン・ブレイドは、ジャズファンの間ではかなり有名ですが、それ以外の人たちにはさして知られていないはず。本人には悪いのですが、はっきり言ってこれは予想外でした。いったいどうしたんだろう?
予定より少し押して開場。客入れが始まる前に坊主頭の店員がマイク持って諸注意の説明をしたのですが、これがあまりに長くてうんざり。「どうだ、おれって喋りがうまいだろう?」とでも言いたげな得意げな様子で滔々と喋り続け、センス皆無の寒いギャグまで入れてウケを狙う始末。自己満足オナニーでしかない勘違いマイク・パフォーマンスはいりません。要点だけ簡潔に言ってほしい。
ようやく入場して席につき、30分ほどしてから開演。メンバーは以下のとおり。

Brian Blade(ds)
Melvin Butler(sax)
Myron Walden(sax,b,cl)
Jon Cowherd(p)
Roland Guerin(b)

僕はちょうどブライアン・ブレイドの背後の席だったので、彼の動きがよく見えました(左足だけシンバル・ケースとモニタースピーカーに隠れてよく見えず)。
彼はいわゆるテクニカルな「うまい」ドラマーではなく、叩くときのフォームも相当に独特です。というかはっきり言って「変」。しかし、出てくる音が妙に格好いいのです。いわゆるジャズ・ドラムの定石フレーズがほとんど顔を出さず、普通なら出てこない音を、普通なら入らないタイミングで、普通じゃない瞬発力をもって叩き込んできます。ルーディメントなどのパターンを流れに合わせて組み合わせていく、というのではなく、共演者の出す音に反応して本能のままに打ち込んでくる。予定調和にならないんですね。だから誰にも真似ができない。その意味では(現在の)ポール・モチアンを連想させるところがあります。
ただ、このバンドでは、ブレイドの力量が他のメンバーに比べて突出しており、他メンバーのほうが彼の叩き込んでくる音にさらに反撃できるレベルではないため、ガチでやり合えているかというと「否」であるように感じました。彼が本気を出せる相手は結局、ウェイン・ショーターなどといった「巨匠」クラスになってしまうのでしょう。
参考までに、以下にTHE FELLOWSHIP BANDの映像と、ウェイン・ショーターのバンドで叩くブレイドの映像とを貼っておきます。後者はバンドの中での音によるコミュニケーションがおそろしく濃密で、全体の緊張感がまるで違いますね。「怪物」とも「魔物」とも呼ばれるショーターを相手にブレイドがガチ勝負を挑み、ベースのジョン・パティトゥッチなど、ふだんチック・コリアなどとやっている時とはまったく違う表情で必死に食らいついているのがよくわかります。





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トニー・ウィリアムスの1971年の超レア映像
久しぶりに鳥居みゆき以外の話題。

YouTubeで音楽関係の動画を見ていたら、トニー・ウィリアムスの超レア映像を見つけました。ほんの1週間ほど前に上げられたようです。
どうやらこれ、1971年に彼のバンド"The Tony Williams Lifetime"がパリでライブをやったときの映像のようです。この旧Lifetime期(1969年-1974年ごろ)の彼の活動は、数枚のアルバムは出ているもののその他の記録がほとんど見つかっておらず、謎に包まれた部分がまだまだ多いので、これはものすごく貴重な映像です。そもそも、1971年にパリでライブをやっていたということ自体が知られていませんでしたから。
この年の6月13日に彼らはモントルー・ジャズ・フェスティバルに出ており(この時の映像と音は発見されています)確かにこの前後にパリで演奏していても不思議ではありません。あるいはヨーロッパ・ツアーをやっていた可能性もあります。ヨーロッパでは昔のジャズのライブ映像や音源がけっこう残っていたりするので、さらなる発掘を期待したいところです。
しかしあらためて聴いてみると、確かにこれ、一般的には売れなかっただろうなあ。

…今回のエントリーって、コアなジャズファンやドラマー以外には意味まったくわかんないかも(笑)。





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Peter Brotzmann+佐藤允彦+森山威男=Heavyweights!
Heavyweights久々に鳥居みゆき以外の話題を。
今晩、新宿の老舗ジャズクラブ「ピットイン」に「Heavyweights!」と題されたライブを聴きに行きました。今までありそうでなかった顔ぶれによる演奏で、森山威男研究会会員の僕としてはこれは聴かねばなるまいと新宿2丁目(以前は地下の同じフロアにゲイディスコがありました)まで行ってきました。
出演したのは以下の3人。

ペーター・ブロッツマン (reeds)
佐藤允彦 (p)
森山威男 (ds)

これはもう、まさに文字通り重量級の大轟音・爆走フリージャズでした。全員、年齢は60歳を超えた大ベテランなのですが(ブロッツマンと佐藤が67歳、森山が63歳)、彼らの出す音はちっとも枯れておらず、まさに凄まじいの一言。青筋立ててフリーキーな咆哮を繰り出しつづけるブロッツマン、冷静に不協和音の塊を打ち込んでいく佐藤、そして目にもとまらぬ動きで轟音のパルスを放射しつづける森山。3月11日のエントリー「山下洋輔+若松孝二=あかずきんちゃん=あぶい」でご紹介した山下洋輔トリオの演奏を彷彿とさせるものがありました(ちなみにその映像に映っているドラマーこそが、若き日の森山威男その人です)。
特に2セット目は、それまでも充分凄かった森山威男が1曲目の途中、佐藤允彦のソロの時に突如さらにターボがかかり、一気に別世界へと連れて行かれました。この1曲だけでも行った甲斐があったと思います。あ、いま「曲」と便宜上呼びましたが、実際は譜面もキメもいっさいなくて、すべての「曲」が完全な即興演奏だったんですけどね。
演奏後、打ち上げにもお邪魔し、楽しい時間を過ごしてつい先ほどタクシーで帰ってきました。いやあ、やっぱりライブはいいなあ。

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人間ドック
実は先日、生まれて初めて人間ドックを受けました。
幸い本格的にヤバいところはなかったのですが、悪玉コレステロールの項目に※印がついてしまいました。鳥居みゆきが、よくお菓子をくれるという小島よしおに対して「私の健康診断の血糖値を※印にしようとしてる」と妄想しているのを笑っていたら、自分に※印がついてしまったという(苦笑)。
しかも体重も標準をかなりオーバーしているとのことで、つまりはこのまま行くとDennis Chambersのような体形になってしまうということなのです。いや医者は実際にはデニチェンの名前は出しませんでしたけど(笑)。
彼のように叩けるようになるというなら大歓迎ですが、体形はちょっとマズいな。久々にジム通いを再開させるか。…というようなことを前にも言ったことがあるような気がする(自爆)。

以下はそのDennis Chambersがジャズのビッグバンドで叩きまくっている映像です。これ、DVDで持ってますけど(「Buddy Rich Memorial Scholarship Concerts」)、ほんとこれだけ叩けたらさぞ気持ちいいだろうなあ。


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絶頂期の山下洋輔トリオ
先日、映画に取り上げられた初代山下洋輔トリオの演奏を紹介しましたが、史上最強との呼び声高い第二期トリオ(山下洋輔、坂田明森山威男)の演奏をニコ動に上げた人がいました。ただし、動画ではなく写真+音声ですが(写真は最後の歓声にかぶって出てくるもの以外は当時のもののようです)。それでも、彼らの演奏がいかにすさまじまったかは容易に想像することができます。
このメンバーでの映像は、少なくとも僕の知るかぎりでは残っていないんですよね。実に惜しいことだと思います。ヨーロッパ・ツアーの時に現地の放送局とかが撮ってなかったのかなあ、と期待しているのですが。
ちなみに、ここで使われている音は、1975年に西ドイツ(当時)のハイデルベルクでライヴ録音されたアルバム「キアズマ」収録の「HACHI」です。このアルバムは今でも普通にCDショップで入手可能なので、興味を持った方はぜひ買って全部聴いてみることをお勧めします。

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Brother Thelonious
Brother Thelonious夕方、家のお酒の在庫がなくなっているのに気づいて近所の酒屋に行ったのですが、そこで面白いお酒を見つけました。
これ、ベルギー風のエール(ビールの一種)で、アメリカ西海岸にある小さな醸造所で作られているらしいのですが、銘柄がなんと「Brother Thelonious」。ジャズを聴く人ならこれだけでピンと来るでしょう。そう、あのセロニアス・モンクにちなんだエールなのです。写真を見るとわかるとおり、ラベルにも彼がグラスを持っている絵が描かれています。
店のPOPによると、このエールの売り上げの一部はThelonious Monk Institute of Jazzに寄付され、ジャズ教育のために使われるのだということです。醸造所のオーナーか誰かが熱狂的なジャズ・ファンなのでしょうか。
アルコール度数は9.4%とビール類としては高め。色も少しダークな感じです。750mlの瓶なので、ひとりで飲むにはちょっと多いかも。でも買ってしまった(自爆)。こんどの週末には人間ドックを受けなくてはいけないので、それが終わったら飲むつもりです。
ちなみに、写真でいっしょに写っているのはうちの多毛症、もとへ、テディベアです。去年1月の海外出張でロンドンから香港に移動する際、ヒースロー空港内のハロッズの前をたまたま通りかかったときに偶然目が合ってしまって、それ以来うちの一員になっています。

以下はセロニアス・モンクの演奏(1960年代?)を捉えた映像です。彼のもっとも有名な曲「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」をピアノトリオ編成でやっています。ARTEというイタリアのテレビ局で放送されたもののようですね。

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山下洋輔+若松孝二=あかずきんちゃん=あぶい
YouTubeを見ていたら、1972年当時の山下洋輔トリオの演奏をとらえた映像を見つけました。これは若松孝二の映画「天使の恍惚」の一シーンです(実は僕もこれ、VHSで持っています)。もともとこの映画の音楽を山下洋輔トリオが担当していたのですが、どういう経緯なのか、彼らの演奏シーンも映像として挿入されたのです(さらによく見ると、どさくさに紛れて(?)「俳優」としても一瞬だけ出演しています)。メンバーは前エントリーで取り上げた2枚のアルバムと同じ、山下洋輔 (p)、中村誠一 (ss, ts)、森山威男 (ds)の3人。ちなみに、この3人は九州でタモリを「発見」した張本人でもあります。そのときのことは、山下洋輔の昔のエッセイに詳しく書いてあります。
なお、中村誠一はこの後まもなくバンドを脱退し、かわりに坂田明 (as, cl)が加入して、山下トリオの中でも最強と言われる「第二期トリオ」の時代となります。
もうひとつ言うと、この映画を撮った若松孝二は今も健在で、最新作「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」は2008年のベルリン国際映画祭で国際芸術映画評論連盟賞・最優秀アジア映画祭賞を受賞したそうです。連合赤軍と言えば「あかずきんちゃん」。・・・あっ。鳥居みゆきとつながってしまった。あぶい!あぶい!
でも、鳥居みゆきのフリートークって、前にも書いたことあるけど、フリージャズそのものじゃないかという気もするのです。

では「ジャズなんて軟弱だ」と本気で思っていた僕の眼を開いた山下トリオの貴重な映像をぜひごらんください。

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山下洋輔トリオの最初期アルバムが再発
久しぶりに鳥居みゆき以外の話題を。

山下洋輔の名を一躍世界に轟かせた、伝説のフリージャズバンド「山下洋輔トリオ」(1969〜1983年)の最初期アルバム2枚が、4月11日に紙ジャケで再発されることになりました。
今回再発されるのは、俗に「第一期トリオ」と呼ばれる初代メンバー(山下洋輔中村誠一森山威男)による記念すべきスタジオ第1作「ミナのセカンド・テーマ」(1969年)と、第2作の「木喰」(1970年)です。いずれも20年近く前にいちどCD化されましたがその後廃盤となり、長らく入手困難状態が続いていたものです。僕が10年ぐらい前に買ったときにはすでに新品では手に入らない状態で、中古屋で入手しました。近年はレア盤としてプレミア価格がついていたようです。それが今回、オリジナルLPのダブルジャケットを再現した紙ジャケ仕様で再発されるそうで、まずは「聴ける状態になる」ということを喜びたいですね。

すさまじいパワーを放射しながら爆走する当時の彼らの演奏はまさに破壊的。アコースティック楽器しか使っておらず、しかもメンバーは3人しかいないのに、轟音としか言いようのない音です。実際、演奏中にピアノの弦を切ったり、ハンマーをぶち折ったり、ドラムセットのシンバルを叩き割ったり、ペダルを踏み折ったりなどということが当たり前のように起きていたといいます。しかしただ力任せにデタラメにやっているのかというとさにあらず、実はこの3人は全員が音大出身(山下・中村=国立音大、森山=東京芸大)。正規の音楽教育を受け、楽器の演奏技術はいったんきちんと身につけている人たちなのです。よく考えてみれば当たり前の話で、音楽的な知識や演奏技術のない者がフリーに演奏しようとしても30秒ぐらいですぐにアイディアに詰まってしまいますし、そもそも指や手足が動きません。管楽器だとまともに音を出すことすらできないでしょう。彼らは、そういうバックグラウンドはちゃんと持った上で、全力疾走で狂いまわっているのです。

「ジャズ」という言葉からは想像もつかない彼らの音を、この機会にぜひ聴いてみましょう。

ミナのセカンド・テーマ木喰

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ハービー・ハンコック、グラミー年間最優秀アルバム賞受賞