スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

2012年ベスト盤大会@四ツ谷「いーぐる」

昨日、四ツ谷のジャズ喫茶「いーぐる」で開催された2012年ベスト盤大会に出てきました。
これは長年続いている年末恒例のイベントで、いーぐるで特集講演をしたことのある人がその年に発売されたCDの中からベストと思うものを紹介していくというものです。僕はもう何年も特集はやってないのですが、年末のこれだけは出させてもらっています。
今回僕が紹介したのはこちら。

"Autumn Drizzle" from YATAGARASU (Not Two Records)
Brötzmann/Satoh/Moriyama
Peter Brötzmann (as, ts, tarogato, B-flat cl)
佐藤允彦 (p)
森山威男 (ds)
2011年11月、ポーランドのクラコウでのライブを収録したライブ盤。昨今の風潮に真っ向から逆らうようなごりごりのフリージャズです。森山威男の叩きだす大波のようなグルーヴが地響きを立てる中で、ガツン、ガツンと楔を打ち込んでいくかのような佐藤允彦の音には、思わずのけぞってしまいそうになるほどの凄みがあります。全員とっくに還暦を越えているのですが、まったく枯れていません。
このCDはポーランドのマイナーレーベルから出ていて、日本では入手困難ですが、アマゾンからmp3ダウンロードで購入できます。CDの形で欲しい人は、海外のネットショップを探した方が早いと思います。ディスクユニオンには一瞬入荷したもののとっくに品切れで入荷未定、HMVのカタログにも一応ありますがやはり入荷の目途はついていないようなので。

その他、口頭で取り上げたCD(時間がなくて実際には言及できなかったものも含む)は以下のとおり。

Black Radio (Blue Note Records) - Robert Glasper Experiment
Radio Music Society (Telarc) - Esperanza Spalding
今年、あちこちで喧々諤々の議論を巻き起こした2作。僕自身は、Miles Davisの死後、ジャズとクラブ・ミュージックやヒップホップとのクロスオーバーのほとんどがクラブ→ジャズの向きだったのが、ようやくジャズ→クラブの向きで本格的な動きが出てきた、ということで評価しています。いみじくもグラスパーのCDにも参加しているErykah Baduなどを聴いて育った世代のアフリカン・アメリカンでないと作れない音楽なのかな、とも思います。また、Erykah Baduが出てきた同じ頃にNYのブロードウェイで大ヒットしロングランとなったBring in 'da Noise, Bring in 'da Funkというミュージカルがあるのですが、この作品はストリートの影響を受けた新しいタップダンスを用いて、ブルースからヒップホップまでアフリカン・アメリカンの音楽を総括するというテーマを持っていました。もしかしたらこのへんも何か影響を与えているかも知れません。

SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA (Impulse) - DCPRG
ジャズ→クラブの向きで音楽を作ってきた数少ない例外、DCPRGのImpulse移籍後の初スタジオ録音。注目すべき点は、おそらくジャズに初めてボーカロイドを導入したことでしょう。いずれ誰かがやるだろうな、とは思っていましたし(ニコニコ動画ではアマチュアの人たちがすでにやってましたし)、最初にやったのがDCPRGだというのも納得です。敢えてあまり調教していないように聴こえるのは、異物感とカオス感を加えるためでしょうか。ジャズにボカロを入れるという発想は、上記の2枚とは逆にアメリカでは絶対に出てこない、日本ならではの発想だと思います。

アニメ「坂道のアポロン」オリジナル・サウンドトラック (ERJ)
ノイタミナ枠で放映されたアニメ「坂道のアポロン」のサウンドトラック。作品そのものは特に目新しいところのない、むしろ古風でベタなものでしたが、演奏シーン(特に文化祭でのデュオ)はアニメの歴史に残るかも。これでジャズに興味を持った人は少なくないのではないでしょうか。なお、当日は紹介しませんでしたが、海外ではRasmus Faberのように日本のアニメソングをジャズにするプロジェクトを何年も続けている人もおり(こういう発想もアメリカでは絶対に出てこないでしょう)、日本発のジャズを考える時、ボカロも含めてこういういわゆる「オタク」文化についても同時代の文化として偏見を持つことなく視界に入れていくことが必要だという気がしています。ちなみに、Rasmus Faberがよく取り上げている菅野よう子は、海外でも評価の高い「攻殻機動隊」(TVシリーズ)や「カウボーイビバップ」、そしてこの「坂道のアポロン」で音楽を担当しています。

山下洋輔トリオ (SUPER FUJI DISCS) - 山下洋輔
1973年に発売された旧譜の再発で、時期的にはサックスが坂田明に交代したばかりの頃か。いわゆるツートラサンパチのオープンリール・テープとして発売された幻の作品で、僕も存在は知っていたものの現物を見たことがありませんでした。それがこのたびCDとして再発されたのは実にありがたいことです。
音質がむちゃくちゃ良くて、特に(上記のYATAGARASUでも叩いている)森山威男のドラムの音がすごくリアルです。YATAGARASUのような音楽が平気な人ならおすすめ。

ベスト盤大会の後はこれも恒例の忘年会に参加。寿司やら鍋やらを食い倒し、音楽やその他文化全般について喋り倒し、心地よい疲労感とともにほぼ終電で帰宅しました。

さて、来年はどんなジャズが出てくるのでしょうか。楽しみです。
スポンサーサイト
にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ 森山威男 佐藤允彦 ペーター・ブロッツマン

雑誌「JAZZ JAPAN」にデビューしました

JAZZ JAPAN vol10連続してジャズの話題で恐縮ですが、5月24日に発売予定の「JAZZ JAPAN」Vol.10 (June 2011)にて当雑誌にデビューします。前身の「スイングジャーナル」誌にいちど書いてからちょうど2年後、ようやく出てこられました。
僕は「ルパンティック・ジャズ」特集の中で、「ルパン三世」原作者のモンキー・パンチさんのインタビュー記事を書いています。インタビューの仕事は、大昔に今は亡き「PLAYBOY日本版」でやらせていただいて以来ですね。あの時はちょっと自分でも失敗したなー、と思っていて、実際それから今までずっと声がかからなかったのですが、今回やっとそのリベンジを果たしたという気分です。
というわけで、ジャズに興味のある方、ルパン三世が好きな方はぜひどうぞ。iBooks向けの電子版もあります。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ

北九州市立大学公開講座で再び講師をしてきました

小倉駅ホーム前にお知らせしたとおり、昨日、北九州市立大学の公開講座「英米文学のふるさとⅦ」の第2回「アメリカにおける人種間の交流と壁:ジャズとロックに焦点を当てて」にて講師をつとめてきました。
今回は受講申込者数が150人と前回の倍以上、教室もデカい階段教室になっていて些かビビりましたが、Duke EllingtonBenny GoodmanMiles DavisElvis PresleyChuck BerryJimi HendrixWynton MarsalisLenny Kravitzの映像を使用しながら、アメリカ音楽の中での人種間の関係についてお話しました。
本当はOriginal Dixieland Jass BandのCDも使用する予定だったのですが、うっかり中身を自宅のCDプレイヤーの中に忘れてくるという痛恨のミス(数年前「いーぐる」年末特集でやらかした横井一江さんをもう笑えないw)。冷や汗かきましたが、口で説明して何とか乗り切りました。
時間の制約上、ほんのサワリ程度の内容に留めざるを得ませんでしたが(それでも時間ぎりぎりでしたが)、幸いなことにご好評をいただいたようです。おいで下さった皆様、本当にありがとうございました。またたぶんお邪魔することになると思います。それから、コーディネーター様、今回もいろいろお世話になりました。またよろしくお願いします。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ

北九州市立大学の公開講座で再び講師をつとめます

昨年の9月、北九州市立大学の公開講座で「お笑い最前線:鳥居みゆきに見る革新性と伝統」と題し、鳥居みゆきについて話をする機会を与えていただきましたが(2010年9月5日「北九州市立大学の公開講座で講師をつとめました」参照)、ありがたいことに再び声がかかり、来月、また公開講座の講師をつとめることになりました。
今回は「英米文学のふるさとⅦ」というシリーズの中のひとつということで、僕の本来の専門分野であるジャズを取り上げ「アメリカにおける人種間の交流と壁:ジャズとロックに焦点を当てて」と題してお話をする予定です。
最初からジャズに関連する話をして欲しい、ということだったので、スコット・フィッツジェラルドとかジャック・ケルアックじゃ今さらありきたりかなあ、とか、トニ・モリソンだと今から読み返してネタを探すには時間が足りないなあ、だいたいそれやりだすと結局フィッツジェラルドも読み返さないと駄目だし、とか、好評発売中の拙訳「スコット・ラファロ その生涯と音楽 ~翡翠の夢を追って~」をネタにするのはやっぱり露骨すぎるかな、いやそもそもシリーズのテーマと繋がりにくそうだ、などとあーだこーだと悩んだ挙句、こういうことになりました。まあ、こないだ送られてきた全体の予定表を見たら、僕の次の回を担当される方がまさにトニ・モリソンを取り上げることになっていたので、結果的にはカブらなくて良かったなあ、と。
ジャズ喫茶「いーぐる」での講演と違って1時間半しかなくしかも時間厳守なので、本当にサワリ程度のことしか話せないと思いますが、エッセンスの部分をうまく紹介できたらなあ、と思っています。
誰でも受講できるそうなので、興味のある方はぜひどうぞ。

<<英米文学のふるさとⅦ>>第2回
「アメリカにおける人種間の交流と壁:ジャズとロックに焦点を当てて」
5月21日(土)10:00~11:30

(お問い合わせ先)
北九州市立大学 総務課地域貢献担当
TEL: 093-964-4194

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ

拙訳「スコット・ラファロ その生涯と音楽」いよいよ発売です

スコット・ラファロ その生涯と音楽 ~翡翠の夢を追って~先日お知らせした拙訳「スコット・ラファロ その生涯と音楽 ~翡翠の夢を追って~」ですが、なんとか今月無事に発売されることとなり、本日、出版元の国書刊行会から現物が届きました。
実は、震災の影響で延期になるのではないかと心配していたのですが(実際そういうケースが出てきているので)、幸いなことに予定どおり発売の運びとなりました。まあ、もともと当初の予定から大幅に遅れていたので、これ以上遅らせるわけにもいかないというのもあったかも知れませんが…ゲフンゲフン
しかしまあ、実際に現物を手に取ると、やっぱり感慨深いですね。初めて自分の名前が表紙に出る本ですし、いろいろあってかなりの苦労の末にやっと完成させることができた本ですから。あらためて、監修の中山康樹さんをはじめ、担当編集の富永さん、装丁の坂川さん、国書の中澤さん等、関わった皆様には厚く御礼申し上げます。
発売日は、国書のサイトでは明日の3月25日、アマゾンでは28日となっているので、たぶん明日あたりから書店に並び始めると思います。ちょっと高価で分厚い本ですが、よろしければぜひ皆様お買い求めを。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ スコット・ラファロ

拙訳「スコット・ラファロ その生涯と音楽」が出版されます

スコット・ラファロ その生涯と音楽すみません、ちょっと宣伝です。
このたび、拙訳「スコット・ラファロ その生涯と音楽 ~翡翠の夢を追って~」が3月末に国書刊行会から出版されることになりました。当初はもっと早く出る予定だったのですが、いろいろありまして(汗)最初お話を頂いてから約1年、ようやく発売の運びとなりました。これまで、何人もの執筆者の一人として参加した本や、翻訳協力として巻末にクレジットされた本はありましたが、表紙に名前が出る本はこれが初めてです。
本書は、25歳で事故のため夭折した伝説のジャズ・ベーシストであるスコット・ラファロの伝記「Jade Visions: The Life and Music of Scott Lafaro」を、中山康樹さん監修のもと僕が翻訳したものです。スコットと共演した同時代のミュージシャンや音楽関係者たちの証言がふんだんに盛り込まれており、さらにひとりの人間としてのスコットの姿も生き生きと描かれていて、本当に面白いです。これは、子供の頃から常に彼の側にいて、音楽の現場にもともに出入りしていた実の妹である著者だからこそ書けたものでしょう。
また、同業のベーシストによるスコットのプレイの楽理的な分析もあり、本文中に証言の形で含まれている他、特別に寄稿された文章も付録の章に譜面入りで収録されています。これを読むと、スコットが具体的にどう「革命的」だったのかがよく分かります。
実はこれまで、スコット・ラファロに関する資料は断片的なものばかりで、まとまったものが皆無だったのですが、本書はまさにそれを解決する「決定版」となっています(著者がやろうとしたことがまさにそれだったそうです)。スコットに興味のある方、ジャズ・ベースが好きな方、アコースティック・エレクトリックを問わず実際にベースを弾く方、あるいは、ジャンルを問わず表現者として活動している方、しようとしている方々にぜひ読んでいただきたいと思います。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ スコット・ラファロ

2010ベスト盤大会@ジャズ喫茶「いーぐる」

土曜日に四ツ谷のジャズ喫茶「いーぐる」で行なわれた「2010ベスト盤大会」に行ってきました。
この「ベスト盤大会」は毎年年末恒例のイベントで、「いーぐる」で講演をした(ことのある)人がその年に出たCDから個人的ベスト盤を選び、その中から実際に1曲かけてその場で解説を加えるというものです。僕はもう長らく自分では講演をやってなくて、そもそも店にも年に2度ぐらいしか行ってませんが、こういう時だけしゃしゃり出て喋らせてもらってます。
僕が今回挙げたベスト盤、および他に紹介したものは以下のとおり。

Antonio Sanchez 「Live in New York at Jazz Standard
このCDを今年のベストとして挙げました。これはPat Methenyのバンドのドラマーとして知られる彼が、自身のバンドでJazz Standardというニューヨークのジャズクラブ(スペアリブがむちゃくちゃおいしいです)に出たときのライブ録音盤です。出番の直前に気づいたのですが、これ、発売は今年ですが録音は2008年だったんですね。ピアノ/キーボードが入っていない編成で、サックス2本+ウッドベースがかなり自由にやりまくっています。Antonio自身も独特のグルーヴを持っており、左足でクラーベ入れるときなんか結構よれてたりするんですが、全体で聴くとものすごいドライブ感があるという不思議なドラマーです。ドラム好きとしてもこれは避けて通れないということで挙げさせてもらいました。

森山威男 「Central Park East」
直前まで上記のCDとどちらにするか迷いました。「いてまえ」度ではこちらの方が上ですね。とっくに還暦過ぎているのに、あの轟音ドラミングは今なお健在です。特に山下洋輔トリオ時代の曲「CHIASMA」の2010年バージョンは聴きどころ。ずいぶん変わっています。

Miles Davis 「Bitches Brew」(レガシー限定版・国内盤)
ジャズを聴く人なら誰でも知っているCDですが、これに公式盤初登場の1970年タングルウッドでのライブ音源CDと1969年コペンハーゲンでの映像DVD(どちらもブートでは既出)がカップリングされたレガシー限定盤。DVDがついているのは国内盤のみです中山康樹さんから「DVDはUS盤2種類・日本盤の全3種類すべてについている」とメールで直接ツッコミが入りました。再確認したら、確かにDVDは全部ついてますね。以上訂正します)。これ、毎回言ってますが、なんでソニーはいつも新しいライブ音源/映像をそれだけでリリースせず、わざわざ旧譜と抱き合わせにするんだろう?昔からのファンは同じアルバムを何セットも買う羽目になるし、新しいファンにも一度に大きな出費を強いることになるし、いいことは何もないんだけど。ソニーに変なマーケティング屋がついているのかしらん。それ、根本から間違ってますよ。

放課後ティータイムⅡ(「けいおん!!」劇中歌集)
これはジャズではありませんが、ジャンルを無視すると今年いちばん聴いたのは実はこれでした。ちょっと年寄りじみた言い方かも知れませんが、うまく「青春」を切り取ったとても良質なポップスだと思います。アニメソングだからと言って馬鹿にできません。というより、ここ数年いちばんとんがってて勢いがあるのはアニソンなんじゃないかという気すらします。

鳥居みゆき 狂宴封鎖的世界「再生」
音楽からも離れますが、やはりこれは外せないということで。前にも何度も書きましたが、お笑いに少しでも興味のある人なら絶対に「買い」のDVDです。

涼宮ハルヒの消失
ちょうどベスト盤大会当日にBD/DVDが発売になった劇場版アニメ作品。これも本来の主旨からは外れているのですが、あまりに出来がよかったので思わず紹介してしまいました。もう愚直と言ってもいいほど丁寧に作られた傑作です。アニメとか実写とか関係なく、ただ単に映画としてとてもよくできていると思います。この作品については、あとで別にエントリーを立ててあらためて書くかも。

ベスト盤大会全体としては、掟破りというか、リリースされたのは今年だけど実際には昔の演奏、というのが多かったですね(僕のも微妙に掟破りですが)。まあ、この傾向はここ数年ずっとそうなんですけど…。そういう状況を踏まえた講演を来年「いーぐる」で開催するという計画が進んでいるので、興味のある方はぜひどうぞ。

ベスト盤大会のあとはそのまま「いーぐる」忘年会に突入。借りきり状態でみんなで寿司や鍋や堂島ロール(!)を食いたおし、音楽の話で大いに盛り上がりました。この店にはプロの評論家とか、プロじゃなくても僕よりよく知っている人たちがゴロゴロいるので、気が抜けないと言えば気が抜けないのですが、でもこういう場があるのはやっぱりありがたいことですね。落語家にとっての寄席みたいなものなのかも知れません。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ

森山威男セクステット「Central Park East」発売

ちょっと鳥居みゆき以外の話題を。
森山研の活動をしばらくサボっているうちに、森山威男の新譜「Central Park East」が出ていることを高樹レイさんのTwitterで知り、慌てて買ってきました。
もう還暦をとっくに過ぎている森山さんですが、熱く重厚なサウンドは健在です。最大の聴きどころは、山下洋輔トリオ時代のレパートリー「キアズマ」の新バージョンでしょう。山下トリオ時代のフリーダムさも魅力ですが、2管+アコーディオン入りセクステット用にアレンジされたこの新バージョンもいいですね。大音量で聴くと実に気持ちいいです。最後のほうで一瞬「ブツッ」という音が入っているのは、森山さん、マイクをぶっ叩いちゃったのかしらん?
このCD、店頭販売はディスクユニオンと山野楽器のみのようです。あとはレーベルからの直販で入手可能です。

このライブレコーディングの時の映像がようつべに上がっていたので貼っておきます。曲はタイトル曲の「Central Park East」。撮影機材のせいなのかようつべの限界なのか、肝心のベードラやベースの重低音が出てなくて音がスカスカですが…。あとついでに、山下洋輔トリオ時代の音源も置いておきます。1つ目は1974年、ドイツのメルスでライブ録音された「クレイ」。2つ目は、1975年にドイツのハイデルベルグでやはりライブ録音された、オリジナルの「キアズマ」です。





にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ 森山威男

ダブル・レインボウ~結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭ライヴ

DOUBLE RAINBOW所用で渋谷に行ったら、昨年7月に日比谷野音で行われた「結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭」(2009年7月20日「結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭@日比谷野音」参照)のステージを収録したDVD「ダブル・レインボウ~結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭ライヴ」が発売されていたのですかさず購入しました。
さっそく見てみましたが、演奏は全曲完全収録されています。出演したミュージシャンの半分以上が還暦を過ぎているとは思えないあの怒涛の演奏がすべて収録されたのは本当に嬉しいですね。そのかわり、相倉久人菊地成孔によるMCの部分はほとんどカットされています。これはまあ、演奏そのものに語らせろ、という趣旨なのでしょうし、それは重々承知なのですが、でも、ちょっともったいない気もします。
なお、日テレプラスで放映された際に挟み込まれていた山下洋輔中村誠一坂田明による鼎談@新宿「ふらて」は、これもかなりカットされた上で特典映像として入っています。
ちなみに、僕も客席にいますが、ほんとに小さくしか映ってないし、そもそもピントはステージ上に合っている状態なので、他の人は見てもまずわからないと思います。暇で物好きな人は探してみましょう。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : 山下洋輔 中村誠一 坂田 栄一 菊地成孔 國仲勝男 森山威男 小山彰太

浅川マキ R.I.P.

もう数日経ってしまったが、「アングラの女王」と呼ばれていた歌手の浅川マキが名古屋で急死した。ライブの仕事で訪れていたというので「Jazz inn LOVELY」かと思っていたらやっぱりそうだったようだ。前夜そこで元気にステージをつとめ、その日もライブをやる予定だったとか。
僕が浅川マキを最後に見たのは、確か3,4年前の新宿ピットインだったと思う。森山威男のバンドが出ていたときで、彼女は客として来ていた。いや、客というか、ただそこにいた。夜なのに真っ黒なサングラスをかけ(目を悪くしていたせいもある。このときは片目に眼帯もしていたはず)、いつものように上から下まで黒ずくめの格好をし、なぜか真新しい長柄の室内用の箒を抱えて、カウンターの内側にズタボロな感じで座り込んでいた。ステージが終わってみんなで打ち上げに行こうとすると、彼女は一緒について来たがった。結局は店の前で別れたのだが、その時「この人はひどく寂しがりやなのかな」と思ったのを今でも覚えている。
実は、鳥居みゆきを知ったときに頭に浮かんだ人のひとりがこの浅川マキだった。黒髪に黒ずくめの格好、愛煙家という外見的なものもそうだが、不安定さを抱え込んでいると同時に一貫した強烈な美意識を持ち、自分の作品に関してはあらゆる細部に至るまで徹底して自分のスタイルでこだわり抜くその姿勢に何か共通するものを感じたのだ。
熱心なファンというほどではなかったが、常に気になる存在であり続けた人だった。ご冥福をお祈りする。

知らない方のために、以下に音声のみだが彼女の歌を貼っておく。いちばんキチガイだった頃の山下洋輔トリオ(山下洋輔坂田明森山威男)+稲葉国光が伴奏をしているという珍しいライブ盤の中の1曲だ。僕もこれはLPレコードで持っているが(未CD化)、その場の空気感までが見事にパッケージされた隠れた名盤だと思う。



にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : 浅川マキ ジャズ

持ち寄り2009年ベスト盤大会@いーぐる

昨日、四谷のジャズ喫茶「いーぐる」年末恒例の「持ち寄り2009年ベスト盤大会」に行ってきました。これは「いーぐる」で随時行われている連続講演の講演者たちが、それぞれ今年のベストと思うCDをかけて紹介するというイベントです。僕自身はもう2,3年ほど講演をやっていないのですが、以前何度かやらせていただいた縁でこの年末大会だけは出させていただいてます。というか、せめてこれだけは死守しないとヤバい(苦笑)。
僕が今回取り上げたのは、森山威男の「フル・ロード」。今年の2月に当ブログでも取り上げたことがあります(「森山威男「フル・ロード」が紙ジャケットCDで再発」参照)。これは1975年に出たLPのCD再発盤で、厳密には新譜ではないので反則ではあるのですが、ここ数年本当の意味での新譜をあんまり買っていないのと、実際に内容がいいと思ったので紹介しました。特に、いまのジャズにもっとも不足している「表現の過剰さ」の大事さをここで再認識してもらいたいという意図もありました(近年は社会全体の風潮として、そういう「過剰さ」があまり求められていないのだろうな、というのもわかってはいるのですが)。当時の山下洋輔トリオの過剰きわまるサウンドにおいて、いかに森山威男の支配力が大きかったかがよくわかるアルバムだと思います。
ちなみに、他に候補として持って行っていたのは、ジャズではありませんがマイケル・ジャクソンの映画と同タイトルの「THIS IS IT」でした。今回の持ち寄り大会はジャズというジャンルにこだわらないとのことだったので、実は最初はこちらを紹介しようと思っていました。ただ、このアルバムは幻に終わったラスト・ツアーのセットリストの再現ということもあってほとんどが既発音源であり、唯一「新曲」とされているタイトル曲も、実際は過去の未発表音源にジャクソンズのバックコーラスやオーケストラを後からかぶせたもので、制作にマイケル自身の意思が入っておらず、内容的にも未完成な部分があるので、直前になって森山威男に差し替えました。
他の方々が紹介したCDは「いーぐる」のサイトにリストが出ていますので、興味のある方は見に行ってみてください。個人的には、原田和典さんが持ってくるものは毎年ほんとうにハズれがないなあ、といつも感服しています。

その後、例年はそのまま「いーぐる」の忘年会になだれ込むのですが、今年はご近所の忘年会の予定が先に入ってしまっていたため泣く泣くここで失礼しました。でも相方と落ち合うまで少し時間があったので、途中で渋谷のタワレコに寄り、思わず「ザ・ビートルズ・モノ・ボックス」初回生産限定版と「Miles Davis: The Complete Columbia Album Collection」を衝動買いしてしまいました。
前者は、「いーぐる」で田中ますみさんがその中の1枚をかけたのを聴いて「やっぱりすげえ」と思った、という伏線があったのですが、タワレコに行ったら、とっくに売り切れたと思っていた初回生産限定版がまだいくつか残っていて、これはあるうちに買っておかねば、と思わずふらふらと買ってしまいました。
後者は、正直欲しかったのはおまけのDVDだけだったのですが、いま持っているマイルス・デイヴィスのCDの中にはCD化初期のころの古いものもけっこうあるので、えいやと買ってしまいました。こういう、CDを買わせるためにレア映像のDVDをおまけにつけるというソニーのあこぎな商売のやり方ははっきり言って嫌いなんですけどね。数年前のウェザー・リポートのボックスもそうだったけど、なぜDVDだけで独立させてリリースしないのかと。以前、友人たちとの間で、こういう箱モノをぶーぶー言いながら結局買ってしまう自分たちを指して「箱男」などと自嘲気味に呼んでいたことがありますが(苦笑)。
まあ、それでもこのDVDにおさめられている1967年のマイルス・クインテットの映像は、過去にブートレグDVDでも見ているので内容は知っていたのですが、やっぱりものすごいです。下手なロックなど軽く蹴散らしてしまうほどの圧倒的なパワーとスピードとキレ、息詰まるような緊張感、そして余計な媚びはもちろん曲名紹介すらせず、ただひたすら演奏だけでものを言うというとんがった姿が猛烈にクールでかっこいいです。やっぱりこうでなくちゃ。

にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ マイルス・デイヴィス 森山威男

トニー・ウィリアムスの1972年激レア映像を発見

夕べの鳥居みゆき出演の「ぜんぶウソ」の動画が上がらないなあ、とあちこち探していたら、YouTubeで偶然にトニー・ウィリアムスの激レア映像を見つけてしまいました。トニーとなれば取り上げないわけにはいきません。
どうやらこれ、フランスRTFで放送された1972年のコンサート映像らしく、「LIFE TIME EXPERIENCE」と題されているようです。これはトニー・ウィリアムス・ライフタイムジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスとをかけてるのかしらん。メンバーはトニーとジャン・リュック・ポンティ、そしてスタンリー・クラーク。日付はわかりませんが、トニーとスタンリー・クラークは同じ年にスタン・ゲッツのバンドメンバーとして一緒にモントルー・ジャズ・フェスティバルで演奏しています。とすると、この演奏はモントルー前後の日の可能性がありますね。しかしなぜこの3人で演奏することになったんだろう?
トニーに注目して見てみると、ドラムセットはまだ小さいですが、フレーズ的には、いささか荒っぽいもののVSOPクインテット以降のスタイルにつながるものが随所に聴かれます。これまでに発掘された同時期の映像や音源からもそういう感じはしていましたが、それを裏づけるような演奏だと思います。この後の1973年~1974年あたりの演奏が発掘されれば、そのあたりがもっとはっきりすると思うのですが。あとは1969年の初代トニー・ウィリアムス・ライフタイムの映像が発見されると最高なんですけど、これは難しいかなあ。
それにしても、トニーの背後にちらちら映っているドラムセット、ビリー・コブハムのセットのように見えます。もしかして同じコンサートにマハヴィシュヌ・オーケストラも出ていたのかな?ポンティはこの翌年に他でもないそのマハヴィシュヌに入ることになりますが…。







にほんブログ村 お笑いブログへ
にほんブログ村

tag : ジャズ トニー・ウィリアムス

プロフィール

ぶる

Author:ぶる
大学時代にアメリカのど田舎に留学し、ジャズを中心にあらゆる音楽を聴き、酒と煙草と本と香水とNYと南フロリダとブルックス・ブラザーズと前のめりなお笑いを愛し(ただし最近ちょっと酒のほうは弱くなってきたかも)ある時は会社員、ある時はドラマー、ある時は音楽評論家、ある時は翻訳家といろいろな顔を持つ♂です。

太古の昔、パソコン通信の時代から「ぶる」というHNで活動しています。

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近のキーワード
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
iTunes Weekly Chart
おすすめ楽器
BOSEオンラインストア
ボーズ・インイヤーヘッドホン
リンク
ブログリンク集
ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 お笑いブログへ 人気ブログランキング
スポンサーリンク
アニメイトオンラインショップ

シマンテックストア

マカフィー・ストア

PCDEPOT WEB本店/OZZIO

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

NEC スカイ・クロラコラボパソコン

デル株式会社

 iTunes Music Store(Japan)

Sony Music Shop

HMVジャパン







パイオニアオンライン

お役立ちリンク
おことわり
当サイトの動画は、YouTubeなどの動画共有サイトから定められた方法で転載したものです。 動画に対するお問い合わせは、各サイトへ直接お願いいたします。
ボットチェッカー
Googleボットチェッカー
Yahoo!ボットチェッカー
MSNボットチェッカー
当ブログオーナーの執筆・翻訳書
おすすめコーヒー豆
Yahoo!オークション
おすすめ書籍
おすすめBD/DVD
おすすめアニメ
おすすめゲーム
おすすめ音楽
おすすめ食料品
おすすめコスメティック
おすすめファッション
MoMA store
MoMAオンラインストアジャパン
ブログ内検索
RSSフィード
Add to Google/ My Yahoo!
Add to Google
My Yahoo!に追加
By FC2ブログ
無料blog
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。