こんな国に欧米製のピアノを持ち込んだら、そりゃあ鳴らなくなるだろうなと思う。サウナの中に入れるのと同じなのだから。
さて、そろそろいいかげんにマンハッタンでの日々について本腰入れて書かねばならないな。
いや、ずっと書きたかったし、書きたいこともいろいろあるのだが、会社員としての仕事のほうが帰国早々に火を噴き、連日帰宅は終電近くという状態だったので、きちんとまとまった文章を書ける状態ではなかったのだ。
この週末に少しでも書き溜めておこう。
暑いと言えば、マンハッタンも暑かった。
いや、正確に言うと、最初の金・土の二日間はそうではなかった。日差しこそ強かったものの、日陰に入ればひんやりと涼しかった。湿度も低く、夜には半袖だと肌寒いくらいだったのだ。
しかし、土曜日の夜、夜遊びに出撃する前に着替えながらTVのニュースを見ていたとき、アナウンサーが「明日から蒸し暑くなるでしょう」と不吉な予言をした。
そして次の日。予言はみごとに的中し、文字通り一夜にしてマンハッタンは蒸し風呂と化した。なるほど、このようにしてマンハッタンは夏に突入するのか、と妙に納得したのだった。
さてそうなると、春や秋に来たときのようにチャイナタウンから57丁目まで、いや時にはメトロポリタン美術館とかコロンバス・サークルのあたりまで連日ガンガン歩き倒すような意欲はさすがに湧いてこない。そんなわけで、今回の滞在中は昼間もだいたいヴィレッジやSOHO周辺でうだうだしていることが多かった。おかげで運動量ががた減りし、体重も落ちなかった。いつもなら、毎日毎日一日じゅう歩きまわるので、飲み食いもそれなりにするにもかかわらず、帰国するころにはかなりスリムになっていたのだ。なんだか損をしたような気分である。
NYでは毎晩遅くまでふらふらとあちこち徘徊し、いろんな人に会いました。初対面の人、久しぶりの人、顔なじみの人。今回は結局電話でしか話せなかった人もいました。それらの話についてはおいおい、ここや中山康樹氏のサイトでの連載で触れていくつもりです。
とりあえず今は、飛行機であまり寝られなかったので眠いです。隣の席の、英語のまったく話せない中国人のおっさん(喋っているのは北京語ではなく、NYのチャイナタウンでもふつうに聞かれる南のほうの方言のようだった)が、体は僕よりはるかに小さいくせにどんどんこっちのエリアにまで進出してこようとするので、それの防戦に追われて眠るどころではなかったのです。
そんなわけで今日はもう寝ます。おやすみなさい。
今回の滞在期間中には、Oscar Peterson, John Scofield, Arturo Sandoval, Marcus Roberts, Joe Lovano, それにわが"Dawsonisms"の大先輩であるBilly Hartなどがライヴをやるらしい。他に、ハウスバンドとして毎週やっているLes Paul(今年89歳!)とかJeff "Tain" Watts、穐好敏子などもいるので、けっこう夜は忙しくなりそうだ。楽しみである。
しかし、最終的な予約確定のためには自筆サイン入りの書類をFAXしないといけないというのはちょっと面倒ではある。ただ、以前にもいちどKey Westの小さなホテル(というよりはB&Bに近かったかも。朝はドーナツ出たし)で同じ経験をしたので、こういうところはまだ案外多いのかも知れない。
フロリダあたりなら、オン・シーズンさえはずせば飛び込みでも部屋は取れるのだが、NYは年中混んでいるので、やっぱり前もって予約を入れておかないとあとでとても困ることになる。まあ、ネットの普及でだいぶ楽にはなったけれど。
そんなわけで、夕べもビールとバーボンをがばがば飲みながらネットであちこち探しまくり、問い合わせメールを打ちまくった。おかげで今朝(というか昼)はいささか二日酔い気味だった。アホである。
それにしても、6月なかばのNYの気温はどのくらいなのだろう。以前、6月末から7月はじめにかけて滞在したときには、あまりの暑さにマジで目がまわりそうになったのだ。5月のうちなら暑からず寒からず、散歩するにはちょうどいいぐらいの気温なのだが。さてどうなることか。
果たしていつまで続くかわからないが、こちらは日々の雑感とでもいうような軽めの感じで、ぼつぼつ書いていこうと思う。
何やら国会では、例の改正著作権法が衆議院を通過してしまったという話だ。それについては別のところであらためて書くつもりだが、まあ、日本の政治家のほとんどはやっぱり一般の国民のことなんか何も考えてないし何も知らないのだ、ということを再確認した次第である。
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